中古パソコンを購入したいと思っている人は、こんな不安を抱いているのではないでしょうか?
『中古パソコンのバッテリーって問題はないのだろうか?』
『中古パソコンのバッテリーが不良だったら保証は受けられるのだろうか?』
『バッテリーの交換はしてもらえるものなのか?』
実は、どの店舗で中古パソコンを購入したとしても、バッテリーに関するトラブルが起きた場合は保証が受けられません。
しかし、バッテリーの交換や状態の良い商品を選ぶといった方法があります。
そこで、この記事では中古パソコンのバッテリーに不安を感じている人向けに、トラブルを避けるための対処法を解説します。
中古パソコンの購入を検討している人は必見です。
記事の目次
中古パソコンにバッテリー保証は基本的にないと思ったほうが良い
中古パソコンを購入する際、ノートパソコンを選んで持ち運びをしようとお考えであれば以下の2点は把握しておかなければいけません。
- バッテリーの故障は対象外
- バッテリーが保証の対象外なのは消耗品だから
基本的に中古パソコンのバッテリーは店舗が設ける独自保証は対象外のパーツとなるので、購入時は注意が必要です。
中古パソコンのバッテリーは保証の対象外
有名な中古パソコンショップでは、ジャンク品ではない限り販売商品に期間の保証が付いています。
保証期間は店舗ごとに異なっており、デジタルドラゴンを除くと最短で30日間、最長で3ヶ月程が目安です。
店舗 | 保証期間 |
---|---|
デジタルドラゴン | 最大永久※1 |
イオシス | 未使用品:6ヶ月 中古品:3ヶ月 |
ジャンクワールド | 30日間 |
※1:故障パターンによって保証期間が異なる場合があります。
そんな中でデジタルドラゴンは保証期間が最大で永久なので、他のショップより安心できる印象を受けます。
ただし、話の中心をバッテリーにすると、状況はかなり変わってきます。
保証があると聞くと、期間内であればどのような問題が起きても無償でパーツ交換などが受けられると思いますよね。
しかし、保証があるからといっても、どのような問題でも必ず無償サポートが受けられるわけではありません。
デジタルドラゴンを例に挙げると保証の対象になるパターンは以下の通りとなっており、バッテリーの故障や不具合は対象外であるのが実状です。
デジタルドラゴンでの保証対象 | |
---|---|
永久保証 | ・ハードディスクの故障(SSDは除く) ・メモリーの故障 ・電源ケーブルの故障 ・ACケーブルの故障 ・OSの故障 |
180日保証 | ・キーボードの故障 ・内蔵スピーカーの故障 ・液晶部位の故障 ・その他商品ページに記載されている性能箇所の故障 |
60日保証 | ・液晶部分の故障 ・液晶フレーム部分の故障 |
もし購入してから中古パソコンの電源が付かなくなり、その原因がバッテリーにあったとしても保証は適用できません。
デジタルドラゴン以外の店舗でも、中古パソコンのバッテリーは保証の対象外となっています。
バッテリーは消耗品だから保証の対象にできない
中古パソコンのバッテリーが保証の対象とならない理由は、バッテリーが消耗品であるからという点に尽きます。
優良な中古パソコンショップは、仕入れた商品に徹底したクリーニングを行ったうえで販売を行っています。
しかし、中古パソコンショップが行うクリーニングの中には、バッテリーをはじめとしたパーツの交換は含まれていません。
当たり前の話ではありますが、バッテリーを交換するには、新しいバッテリーを用意する必要があります。
お店側からすると、新しいバッテリーを用意して交換すると経営的に採算が合わないのです。
ノートパソコンのバッテリーは安くても4,000円はするので、仕入れる度に交換をすると利益が選って商売にならないというわけなのです。
そのため、中古パソコンに搭載されているバッテリーは劣化したままの状態となっていて、保証の対象とはなりません。
【注意点】記載されている使用時間の目安は新品状態でのもの
稀に一部の中古パソコンショップでは、商品ページに継続使用可能時間が記載されていることがあります。
しかし、商品ページに記載されている継続使用可能時間は新品状態でのものなので、中古で購入するときは鵜呑みにしてはいけません。
中古パソコンショップの中には今のバッテリー状態での継続使用可能時間は記載せず、新品だった場合の連続使用時間が書かれているところがあるので注意が必要です。
中古パソコンで売られているのは企業用PCが多いので耐久性は高い
もしバッテリーに問題がない中古パソコンをお求めなのであれば、企業用の中古パソコンを検討しておきたいところです。
企業用として作られたPCには、以下3つの強みがあるからです。
- 法人向けPCは意図して耐久性が高く作られている
- 大容量バッテリーが搭載されている機種が多い
- バッテリー寿命を長くする機能に対応しているモデルがある
中古の企業用PCがおすすめな理由を詳しく解説します。
各メーカーは意図して法人向けPCの耐久性を高くしている
あらゆる有名なパソコンメーカーは、法人向けのPCの耐久性にはかなりの注力をしています。
例えばDELL製のパソコンでは、個人用と法人用に分けて設計やデザインなどが行われています。
口コミでも法人向けPCの耐久性は高いと言われており、体感的にも寿命が長いと評判です。
思い込みかもしれませんが、メーカーに限らず業務用(法人用)のPCを選ぶと寿命が長い気がします👍
— きき (@akak86932384) March 29, 2021
あーそれは買い替えですね…
新品のほうが耐久性の面でもスペックの面でも長く戦えるので長い目で見れば安上がりっていう個人的なこだわりがありまして…笑
中古でもいい製品は転がってますよ!
(中古の法人向けPCとかはおすすめです)— kururi (@kururi_sts) June 20, 2020
もちろん中古パソコンショップで販売されている時点での状態によって寿命は異なりますが、状態が良いものを選べばあらゆるパーツの耐久性が良く長く利用できるでしょう。
大容量バッテリーが搭載されている可能性がある
中古パソコンのショップで販売されている企業用PCには、大容量バッテリーが搭載されている可能性もあります。
例えば富士通の法人向けノートパソコンは、新品で購入する際にバッテリーを2種類から選択できます。
※引用元:富士通
そのため、中古のノートパソコンを購入するときに法人向けモデルに注目すると、大容量バッテリーが内蔵されている機種が見つかる可能性があるわけです。
富士通の企業用PCに搭載できる大容量バッテリーの容量は従来の約2倍となっており、寿命はより長いと言えます。
バッテリー寿命を長くする機能が使えるモデルがある
企業用PCの中には、バッテリー寿命を伸ばす機能が利用できるモデルもあります。
例えば耐久性に定評があるPanasonicのLet’s noteには、バッテリーの耐久年数を約1.5倍伸ばせる『エコノミーモード』が搭載されている機種があります。
企業向けノートパソコンはバッテリーを含めて耐久性が高いので、このような機能もある機種を選べば中古であっても利用できる期間はより長くなります。
中古パソコンのバッテリーが万が一不良だった場合は、互換性のあるバッテリーを購入しよう!
購入した中古パソコンのバッテリーの状態が不良だったとしても、基本的にバッテリーの交換は可能です。
バッテリーを交換する方法は主に以下の通りで、基本的に自分で行えます。
- 純正バッテリーを購入する
- 互換性のあるバッテリーを購入する
自分でバッテリー交換ができる中古パソコンを購入する場合、純正や互換バッテリーを用意するだけであとは簡単な作業をするだけです。
ただし、純正バッテリーは値段が高いので、互換性のあるバッテリーを活用するのがおすすめです。
中には購入する中古パソコンのバッテリーを交換してくれる店舗があるので、チェックしてみるといいでしょう。
純正バッテリーとの交換は費用が高い
購入した中古パソコンのバッテリーが不良だった場合、ベターな方法は純正バッテリーとの交換です。
各メーカーは自社のショップで純正バッテリーを販売しており、購入すると自分で交換できる場合が多いです。
しかし、各メーカーが販売する純正バッテリーには値段が高いデメリットがあります。
各メーカーの純正バッテリーの平均価格は以下の通りで、決して安いとは言えません。
日本の主要メーカーが販売する純正バッテリーの値段は以下の通りで、1万円以上するのが相場です。
メーカー | 純正バッテリーの価格相場 |
---|---|
NEC | 15,400~22,000円 |
富士通 | 11,550~14,520円 |
※2021年4月時点での情報から算出しています。
※値段は全て税込です。
この後の『互換性のあるバッテリーなら値段が安い』の項目でも解説していますが、互換性のバッテリーは6,000円台以下で購入できることが多いので、純正バッテリーを利用する方法はコストパフォーマンスが良くありません。
互換性のあるバッテリーなら値段が安い
ネット上にはあらゆるノートパソコンと互換性のあるバッテリーが販売されています。
互換性のあるバッテリーは6,000円台以下で販売されており、純正品を使うよりも交換費用を大幅に安くできます。
せっかく中古パソコンを選んで購入費用をお得にするのであれば、バッテリー交換でも互換性のある製品を選んで費用を節約するのが理想的です。
ただし、互換性バッテリーを購入際は、購入した中古パソコンで利用できる製品を選ぶように注意してください。互換性バッテリーが対応しているパソコンの機種は製品ごとに異なります。
Amazonなどで互換性バッテリーを探すときは、『(購入した中古パソコンのメーカー) 互換 バッテリー』といったワードで検索してみるといいでしょう。
バッテリーの交換方法|自分で交換が出来るモデルがある
自分でバッテリーが交換が行えるのは対象機種に限られますが、可能であれば簡単にできます。
ただし、バッテリーの交換は電源を切った状態かつ、電源コードが抜いてある状態で行ってください。
NEC製のノートパソコンを購入した場合を例にすると、バッテリーの交換手順は以下の4ステップになります。
- パソコン本体の裏側にある蓋を外す
- 古いバッテリーを外す
- 新しいバッテリーを取付ける
- 蓋をする
自分でバッテリーの交換が行えるノートパソコンには、基本的に裏側に簡単に着脱できる蓋があります。
本体の裏側にある蓋は、側にあるツメを引いてロックを解除するなどして取り外せます。
蓋を取り外したあとは古いバッテリーを取り出し、新しいバッテリーを取付けるだけです。
バッテリーの着脱をする際も、ツメを引いてロックを解除する必要があるモデルが多いです。
ちなみに、自分もDELLの中古パソコンを互換性のあるバッテリー交換をしました!
DELLは爪を外すだけで簡単でした。
ご覧頂いた通り、対象機種であればバッテリーの交換は難しいわけではありません。
ただし、機種ごとに細かい手順が異なる場合があるので、交換する際は説明書やメーカー側の公式サイトを見ながら作業を行ってください。
【注意点1】コンパクトモデルにはバッテリー交換が出来ない機種がある
先ほどからご説明している通り、全ての中古パソコンが自分でバッテリー交換が行えるものというわけではありません。
中には自分ではバッテリー交換ができない機種もあるので、中古パソコンを購入するときは注意してください。
特に小型のノートパソコンは自分でバッテリー交換ができないものが多いです。
自分でバッテリー交換が行えない機種を購入した場合、メーカーに依頼せざるを得ません。
メーカーにバッテリー交換を依頼した場合の料金は高額で、NECでは28,380円(税込)となっています。
バッテリーの交換を見据えて中古パソコンを購入するのであれば、自分で交換ができるモデルを選びたいところです。
【注意点2】MacBookのバッテリー交換は自分では出来ない
Apple社製のMacBookでは自分でバッテリー交換をすることができません。
そのため、MacBookのバッテリーを交換するには、Appleに依頼する必要があります。
Appleでのバッテリー交換料金は以下の通りとなっており、非常に高額です。
モデル | バッテリー交換料金 | |
---|---|---|
MacBook Pro | 16インチ | 21,780円 |
15インチ Retinaディスプレイ | 21,780円 | |
13インチ Retinaディスプレイ | 21,780円 | |
15インチ | 14,080円 | |
13インチ | 14,080円 | |
MacBook Air | 13インチ | 14,080円 |
11インチ | 14,080円 | |
MacBook | 12インチ | 21,780円 |
※値段は全て税込です。
購入やバッテリー交換の費用を安くしたいのであれば、自分でバッテリー交換ができるWindowsPCを選ぶのが望ましいです。
バッテリーの心配はあっても中古パソコンをおすすめするのは充分な機能・バッテリーの交換もできるから!
中古販売されているノートパソコンはバッテリーの状態こそ気になりますが、その他のスペック面は申し分ないのでおすすめです。
バッテリーの状態がが気になるとしても、中古パソコンの購入には以下4つのメリットがあるからです。
- バッテリーが劣化していても約2~3時間は利用できる
- 対象機種であれば自分でバッテリー交換ができる
- 高性能なパソコンが安い値段で購入できる
- バッテリー状態を公表している中古パソコンショップがある
バッテリーが劣化していたとしても、約2~3時間の使用は可能です。
バッテリーの劣化が気になるとしても、対象機種であれば簡単に交換ができるので安心です。
さらに中古であれば高性能なモデルが安くで購入できるので、パソコンの導入費用を抑えたい人は一度検討してみるとでしょう。
どうしてもバッテリーの状態が気になるのであれば、バッテリー状態がわかるショップで購入する方法がありますよ。
バッテリーが劣化していても約2~3時間は利用可能
中古でパソコンを購入した場合、バッテリーがかなり劣化していたとしても約2~3時間の連続使用は可能です。
ipadからモバイルPCに作業環境移行したの快適すぎるんだけど、ただ単語を直ぐに調べられない、バッテリーが中古で買ったから3時間しか持たない。あと通勤時間に作業できない、というデメリットがある。けど流し込んで見直す時間は大幅に短縮された。
— 千梨子@5月どぽ誕、7月CLB (@pd_chirico) April 6, 2021
僕はノートパソコン(に限らず持ち運びの機器)はすぐ壊してしまうので中古の安物(富士通)使ってます。
バッテリー2〜3時間しかもたないので、外で書くときは手書きノート・スマフォと併用です— 関川佑一 (@s_pace_sekigawa) December 11, 2019
外での使用が何時間になるかによりますが、サブ端末として活用するのであれば人によってはバッテリーが劣化していても充分活用できる可能性はあります。
また全ての中古パソコンの充電が2~3時間しかもたないとは限りません。運が良ければバッテリーの状態が良い中古パソコンと巡り会えて、6~7時間利用できる場合もあります。
先月中古で買ったモバイルパソコン。モバイルだからバッテリーが命なんだけど、消耗が早くて中古だから仕方ないと思ってた。けど通電を繰り返すごとにバッテリーがかなり復活してきた。新品の持続時間9時間とはいかないが、6〜7時間は連続して使えそう。ますます気に入った。
— ならえもん (@naraqw) October 5, 2019
そのため、しっかりと状態を把握して購入する機種を選べば、外でも充分利用できる中古パソコンが手に入りますよ。
対象機種であれば簡単にバッテリー交換が可能
もし購入した中古パソコンのバッテリー状態が良くなかったとしても、対象機種であればバッテリーを交換して充電がもたない問題を解消できます。
ノートパソコンには自分でバッテリーが交換できるモデルが多く、ネット上では互換性のある安価なバッテリーが販売されています。
先ほどの『バッテリーの交換方法|自分で交換が出来るモデルがある』の項目でご説明した通り、バッテリー交換は自分で簡単に行えるので中古でも安心です。
ただし、中には自分でバッテリー交換ができないモデルもあるので、中古パソコンを購入する際はチェックしておきましょう。
高機能なパソコンが安価で購入できる
中古パソコンをおすすめする大きなポイントは、安い値段で性能の良いモデルが購入できる点です。
例えば、スペックが下記の通りとなっているパソコンを購入するとします。
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | Core i7 |
ストレージ | HDD1TB |
メモリ容量 | 16GB |
スペックが上記の通りとなっているノートパソコンを新品で購入すると、少なくとも費用は12万円を超えます。
しかし、中古で購入すれば、費用が7万円以下に収まりお得なのです。自分の用途に合わせてスペックを落とせば、より安い価格でパソコンが手に入ります。
パソコンの購入費用をできるだけ安くしたいのであれば、中古品はとてもコストパフォーマンスが高くおすすめです。
バッテリー状態を公表している販売している店舗もある
もしバッテリーの状態が気になるのであれば、バッテリー検証済みの中古パソコン販売店を利用する方法があります。
例えば、デジタルドラゴンでは、バッテリーを検査して残量が70%以上である商品には、販売ページにその証であるアイコンが記載されています。
新品に近い状態までとはいきませんが、バッテリーの残量が70%以上であれば中古でもまだまだ利用できます。
バッテリーの状態が気になるのであれば、デジタルドラゴンのように検査品を販売している店舗をチェックしてみるといいでしょう。
中古パソコンのバッテリーはそこまで心配する必要はない
この記事では、中古パソコンのバッテリーについて解説しました。
中古パソコンを販売する店舗は独自の保証を設けていますが、バッテリーは消耗品のため対象にはなりません。
そのため、購入した中古パソコンの充電の持ち時間に不満を感じた場合は、自己負担で交換して対処することになります。
購入した中古パソコンが対象機種であれば、バッテリーの交換は自分で行えます。交換用のバッテリーも様々なところで販売されています。
ただし、純正バッテリーは値段が高いのでおすすめできません。
バッテリーを交換するのであれば、値段の安い互換バッテリーを活用すると良いでしょう。
バッテリーの交換をするのが面倒であれば、デジタルドラゴンなどのお店でバッテリー検査品を狙って見るのも一つの手です。耐久性の高い企業用PCも狙い目ですよ。